有酸素運動が記憶力を向上させる
運動と脳機能の仕組み
(どんな運動が記憶力に効果があるかだけを知りたい方は3つ目の「有酸素運動+頭を使う運動」を読んでください。)
脳には様々なホルモンや因子(分子のかたまり)があることが最近になってわかりました。
ホルモンで一般的に有名なものはドーパミンやアドレナリンです。
そしてマウスの実験がきっかけで運動することでBDNFという因子が増加するということがわかりました。
BDNFを日本語にすると脳由来神経栄養因子といいます。
栄養と名前に付けられているくらいなので、この因子がなんとなく人間にとって必要なんだと思っている程度で今は結構です。
では、このBDNFがなぜ運動によって増え、さらにはなぜ記憶力の向上に結び付くのかを説明していきますね。
運動による脳のメカニズム
BDNFは脳内の貯蔵庫に保管されていて普段では使われていない。
しかし運動することで血流の流れが盛んになり、この保管庫から放出され脳内のいたるところに巡っていく。
さらにこのときに様々なホルモンがBDNFを手助けしようと出動する。
この手助けをするホルモンの一つに学習に関する働きをし、記憶力の成長を促す助けをしている。
ここまでのことをより簡単にすると
運動による血流の流れがBDNFを脳内に行きわたらせる。その際にあるホルモンが手助けをすることで記憶力を向上させている。
普段聞きなれない言葉があると理解に苦しみますが、なんとなくイメージはついたでしょうか?
最後に記憶力を上げるには、どういった運動をするべきなのかをご紹介します。
有酸素運動+頭を使う運動
まず記憶力ではなく認識の柔軟性を高めるものからご紹介します。
認識の柔軟性とはわかりやすく言えば豊かなアイデアを生み出せる能力のことです。
柔軟性を高めるには最大心拍数の60%~70%で35分間ランニングすることで認識のが向上したと実験で証明されています。
(最大心拍数の%の計算方法は記事の最後に記載しています。)
なので会議やブレインストーミングの前に軽くジョギングなどをするといいアイデアが浮かびやすくなります。
そして記憶力を上げるためにはどうすればいいのか。
それは10分程度軽く有酸素運動をした後に頭を使う運動をすることです。
頭を使う運動とはボルダリングやヨガなど思考を巡らせバランスをとり、集中しなければできないようなスポーツのことです。
またテニスなんかは有酸素運動と思考を同時に使うスポーツなので該当します。
他には1対1のバスケやフットサルのようなボールの奪い合いなんかも効果がありますね。
最大心拍数の計算方法
220-年齢=最大心拍数
(より正確に計算する方法もありますが、今回はこの計算式です。)
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