吊り橋効果は一部の人にしか効果がない!?
吊り橋効果とは
恋愛心理学の中でも有名な吊り橋効果。
そのため知っている人も多いでしょう。
吊り橋効果とは男女が危険な状況に追い込まれると恋に落ちやすくなるというもの。
この吊り橋効果はブリティッシュコロンビア大学の心理学者によって行われた実験です。
この実験はバンクーバーにあるカピラノ吊り橋で行われ、心理学者の聖地となっています。
この実験では吊り橋を渡りきったところで女性の大学院生に「大学院の研究のために被験者として心理テストに参加してもらえないか」と声をかけられます。
もし実験に参加した際には「結果を知りたい場合はこの番号に電話して」と伝えます。
彼女にもう一度会いたければ番号に連絡するでしょう。
結果としては丈夫な石橋で行った時よりも吊り橋で行った時の方が大学院生に連絡することがわかりました。
なぜ吊り橋効果は恋愛に落ちやすいのか?
吊り橋効果では危機的な状況で生まれるドキドキが相手に好意を持っていることと勘違いをしてしまうためです。
つまりドキドキの原因を探った際に目の前に美女・イケメンがいたからと脳が判断してしまいます。
これをもとに考えると恋愛というのは「この人のことが好きだ!」→ドキドキする
ではなく、
「なんでこんなにもドキドキしているんだ?」→「そうか!この人のことが好きなんだ」
というメカニズムになります。
マンガやドラマでよくある「あれっ、これってもしかして恋?」は心理学的にただし遺伝上であり、恋愛はそのようにして起こる現象でもあります。
ほかの実験でもあらかじめ録音しておいた心拍の音を聞かせて女性の写真を見せたときに心拍が速い状態のほうが写真の女性を魅力的と感じることもわかっています。
吊り橋効果の落とし穴
万能にも思える吊り橋効果ですが、大きな落とし穴があります。
それはドキドキの状態で見る目の前の人が美人・イケメンでなければ意味がないということ。
つまりもしあなたが吊り橋効果を狙う場合は自分の見た目に自信がなければやめておくのをお勧めします。
この吊り橋効果の一番の落とし穴は目の前の人の魅力度が低ければ、相手の自分の印象をむしろ下げてしまうことになってしまいます。
なぜこのような現象になるのかというとドキドキの原因が「かわいい・かっこいい」というものではなく、ほかの要素に原因がなってしまいます。
これが相手の不快なものとなり、自分の印象を下げてしまうのです。
吊り橋効果を利用する際は注意してくださいね。
本日のテキスト「恋愛の科学」